以前、REGZA「50Z9X」で「ファンに異常が発生しました」とのエラーメッセージが出てきて、TVが見れなくなりました。
ホコリをきれいに除去してTVを付けると
「復活」
したのですが、またまた「ファンに異常が発生しました」
エラーメッセージが出てきました。
このエラーメッセージも、出る時と出ない時があるのです。
しかし、掃除しても再度エラーメッセージが出るという事は、やはりダメなのか?
新しいTVを購入する前に、もう一度、できる事をやってみようと思います。
REGZA「50Z9X」のファン型式
ファンを交換するにしても、代替品を探すにしても、ファンの品番などが判らないと注文もできません。
そこで、もう一度TVを開けて、ファンを確認してみました。
ファンを分解する
前回は、掃除のみだったので、ファンの外側から空気で埃を飛ばしただけで終了していました。
今回は、ファンの分解と言うほどの事では無いですが、きっちりと見ていこうと思います。
左側がTV上側に付いてるファン。右側がTV下側に付いてるファンです。
ファンを取り外して型式の確認です。
しかし、すでに埃が・・・。
- メーカー:DELTA ELECTRONICS
- MODEL:KDB04112HB
- 電圧:12V
- 電流:0.07A
このファンが「REGZA 50Z9X」のファンです。
もう一つのファン(上側)も同じ品番でした。
先端のカプラーは3Pカプラーです。
まずは、この品番で検索をかけて販売してるか調べました。
が、シール上部の三角マークが入っていない商品は出てきましたが、なかなかオリジナルのファンが出てきません。
出てきても、めっちゃ高いです。
同じカプラー・電圧・電流で「互換性」のあるファンであれば問題ないのですが、1,000円ぐらいなら失敗しても「やっぱりダメだったか」で済ます事ができますが、流石に5,000〜6,000円、オリジナルだと7,000円近くするファンで失敗したく有りません。
それに、取り扱ってる店舗も海外なのか国内なのか不明な、言っては申し訳ないですが「怪しい」感じが・・・。
色々と調べた結果、海外発送ですが、オリジナルのDELTA製の同じ型式のファンが「3,999円」で見つかりました。
これでも高いと感じたのですが、相場が不明(定価)なので、一番安い価格の店舗で注文しました。
海外発送の為、まだ手元に届いていませんが、それまでは、交換以外の事で対策しようと思います。
ちなみに、「Samsung」のTV用?のファンとしての販売でした。
カプラーが違えば、切って繋ぎ直すか、配線を外してカプラーを移植しようと思います。
調べると簡単に出てくるかと思いますが、購入に関しては「自分の経験と勘」で判断して頂けるようお願いいたします。
付け加えると、ジャンルやカテゴリーを問わず「純正パーツ」を個人で購入するには難しく、悪い言い方かもしれませんが「コネ」が必要と、個人的には思います。
これは、歩んできた人生と経験が物を言う世界です。その業界を生きてきた人は「簡単に」手に入る商品であっても、そうでない人にとっては「入手困難」な商品になります。
これは「えこひいき」や「優遇」とは違いと感じます。
その人の「人柄」や「信頼度」など、今まで培ってきた人生の賜物です。
まずは、背面カバーを外した状態で、電源とアンテナ線を繋ぎます。
TVの電源を入れます。
ファンが回っているか確認します。
ワタクシの場合は、上部ファンが回っていませんでした。
「ファンが故障」
まだ判断は早いです。
もしかすると
ファンまでの配線が断線しているのかもしれません。
基盤のハンダ部分の接触が悪くなっているのかもしれません。
ファン制御基盤がダメになっているのかもしれません。
これを簡単に確認します。
ファンの確認と取り外し
新しいファンが届くまで時間があるので、それまでに出来ることを行います。
まずは、ファンを完全に外します。
赤色矢印が下側のファンの配線。
黄色矢印が上側のファンの配線。
元に戻す時に、カプラーの接続間違いに注意です。
結果的には同じ型式のファンだったので、どちらに繋いでも大丈夫かと思います。
水色の配線クリップをから配線を外します。
テープを外してカプラーを出します。
下側に出ているカプラーが上部ファンのカプラーです。
この状態でファンの確認を行います。
今回は上部のファンが回っておらず、下部のファンは回っていました。
とりあえず、ファンのカプラーを外して、逆(上部用を下部ファンに・下部用を上部ファンに)接続します。
電源を入れて、ファンが回るか確認します。
これで、上部ファン用カプラーに繋いだ下部用ファン(正常に回転していたファン)が回転すれば、上部用ファンの配線・基盤などは、とりあえず故障は無いと判断できます。
そして、下部ファン用カプラーに繋いだ、回転していなかった上部ファンが回転していれば、何かしらの接触不良などが考えられます。(ワタクシの場合は回転しませんでした)
もし、上部用カプラーに繋いだファン(正常に回転していたファン)が回転せずに、下部用カプラーに繋いだファン(回転していなかったファン)が回転する症状の場合は、ファン自体の故障では無く、配線・基盤などの別の原因が考えられます。
その時は、ファンを新品に交換しても直りません。
素直にサービスを呼ぶしか無いかもです・・・。
これを確認してから取り外しにかかります。
上部ファンにはダクトが付いています。
この赤枠のテープを外します。
ネジが出てくるので、これを取り外します。
これでファンがフリーになるので、取り外せます。
外したファンです。
ファン側のダクトは両面テープでついてるだけなので、ゆっくりと外します。
ファンの分解
取り外したファンを分解していきます。
分解と言っても、プレートのネジ2本を外すだけです。
コイル側
ファン側
コイル側の基盤も外せないか確認してみました。
こういったシールの裏側にネジがあることが多いので、外します。
残念ながら嵌め込み式でした。
そして、この写真上部の配線留めを折ってしまいました・・・。
と、ここでコイル部分とファンシャフト部分を掃除して、やることがなくなったので、プレートを外したままカプラーに接続すると・・・
回転してる!!
やっぱり埃などによる接触不良だったのか?
注文は早まったか?
と、考えならがプレートを取り付けて接続。
回らん!!
なぜだ〜。
もしかして、プレートの締め付けでファンの回転が阻害されているのか?
と、思いビスを緩めてみると・・・
回転してる!!
と、言うことはファンは故障していない?
それとも磁力が落ちた経年劣化?
ここで思い出しました。
嫁が「ファンの回る音がうるさい時がある」と・・・。
嫁がファンの音になぜ気が付くか?
それは、今は故障してBlu-rayディスクが再生できなくなった「PS3」が、爆音を出して回っていたのを聞いているからです。
と、言うことは・・・。
ファンの回転がスムーズに行われいない?
グリスアップか!?
調べました。
やはり、ファンの音が大きくなった時に(CPUファンなど)グリスアップを行うと、大幅な改善が見られると・・・。
そして使用されるグリスは・・・
TAMIYA ミニ四駆用グリス
「タミヤ」一度は聞いた事はあると思います。
ワタクシは、ラジコン・プラモ・ミニ四駆・・・
今も昔も、色々とお世話になっております。
「ゴールデンボンバー」の影響もあってか、模型などを知らない人でも、星2つマークのTシャツで見たことが有るかもですね。
ワタクシはやはり「RCカーグランプリ」
小倉智明さん
日高のり子さん
思い出します・・・。
その世界に誇るタミヤが出している「ミニ四駆用グリス」が良いとの情報。
早速、購入
グリスも色々と種類があって、どれが適切なのか、本当に難しいです。
もう一つ「モリブデングリス」もあり、そちらを使用している方も多かったのですが
「フッ素樹脂配合」
フライパンなどでもある「フッ素」です。
この言葉で「熱に強いんじゃない?」と、勝手に想像して購入しました。
まぁ、一番の理由は「樹脂パーツを痛めない」です。
ミニ四駆は樹脂パーツ(プラスティック)が多いです。
これは「ミニ四駆のギア」に使用すると・・・との説明があります。
ここは金属パーツではありません。そこに使用できるグリスなので、パーツに優しいです。
ファンのグリスアップ
グリスアップする前に、もう一度、ファンの掃除をします
写真に日付が・・・。
説明するまでも無いですが、右側が掃除前で左側が掃除後です。
前回のホコリ除去でも奇麗になったと思っていたのですが、数日置いた後で見てみると、全然、奇麗になってなかった訳で・・・。
中心の軸部分も濡れティッシュで拭き取ると、結構な汚れがありました。
しかし、二つあるファンの両方とも(中心軸部分)が汚れている。と思ったのですが、回っていなかったファンの方が汚れがひどかったです。
汚れなのか、樹脂が削れた「カス」なのか・・・。
これが原因で回転の妨げになっていたのか?
ケース側?も同じくです。
そしてグリスアップ。
タミヤグリスを開けます。
「ぷちゅ」っと先端キャップで穴を開けるのですが、開けた瞬間に内容物が出てくるお約束です。
グリスは塗りたくると「害」になります。
はみ出たグリスにホコリが付着して、動作の妨げになります。
本当に「これで大丈夫?」って程度でOKなのです。
右側の穴を開けた時に出てきたグリスの量でも、多すぎです。
綿棒を使ってグリスを塗布して、軸に伸ばしていきます。
その後、元通りにして回転するかチェックです。
とりあえず点検なので、カプラーを接続してファンが回転するか確認です。
無事に回転しました。
プレートのネジも緩めた状態ではなく、しっかりと締め込んだ状態で点検しています。
ほぼ「無音」に等しい感じで回っていました。
グリス効果、著しい・・・
しかし、この状態が継続するかが問題です。
接触不良だった場合は意味なし。
接点復活剤が手元にあれば、カプラーに噴射してましたが、あいにく手持ちなし。
まぁ、原因究明の「一つ対策して検証」に繋がるのですが、正直、面倒ですね・・・。
個人的には、これで問題解決する可能性が高いのと感じたので、ある程度(発注したファンが届くまで)、裏蓋も戻して経過観察です。
ここに至るまでに、タイムシフトの録画(保存?)が出来るように、純正HDDを装着していた姿です。
裏蓋付けずに、むき出し基盤のまま、HDDステーを取り付けしてHDDを吊っていました。
何度も裏蓋を外すのは、本当に面倒・・・。
注文していたファンが到着しました
注文していた「Samsung」用だけど、同じ品番のファン。
中国から発送されて届きました。
なんと、発送連絡から7日間で到着。
すごいですね。
全く同じ物か、さっそく確認してみました。
おー。見た目は同じ。
さてさて品番は?
品番は同じ。シリアルナンバーかな?は違う。マークもほぼ同じ。しかし、
「CEマーク」
が、無いですね。これは日本製のTVと海外製のTVで使われるパーツにおいて、「CEマーク」を付けるための申請をしているかどうかの違いかもしれません。
TVの製造元が申請しているかどうかの違いなのかな~。
EU加盟国に輸出できるかどうか安全規格みたいなので、アジアに向けての輸出する場合は必要のない規格なのかな?
反対に「TOSHIBA」は、EU加盟国へ輸出する可能性があるから規格を通したのかな?
詳しい事は知りません。
しかし、やはり新品です。きれいです。
プレートも同じ。
そしてカプラー
微妙にカプラーが違います。
そして、カプラーの向きを同じにすると、黒線は同じ真ん中ですが、赤線と青線が反対に差さってます。
要注意です。
ワタクシの知識として
- 赤線→電源
- 黒線→アース
- 青線→OP線
3Pカプラーの場合の、OP(オプション)線(色は不問)は、制御の為に使用される「都合のいい線」と、専門家では無いワタクシは思っています。
とりあえず、赤線と黒線を同じにしていれば問題ない(3Pの場合)との認識です。
その為、そのままでは使用できません。
カプラーの配線色だけではなく、ファンの配線先も確認が必要になります。
配線職が違うだけで、同じ基盤の場所にハンダ付けされていれば、配線の色が違うだけとなります。
純正品以外のパーツを購入した場合は、かならず「これでもか!!」ってぐらいの確認が必要です。
そして、カプラーも違うので、繋げることが出来ません。
切って接続するのも接触不良につながるので、ピンをカプラーから外します。
そして、純正?カプラーに付けるのです。
今、現在では、グリスアップしたファンが快調に動いているので使用することはありませんが、今後の為にストックしておきます。
また、後日ですが、カプラーから配線を外した画像をアップしようと思います。
ではでは・・・
コメント
コメント一覧 (2件)
私も全く同じ機種を所有しファンに異常が発生しましたのエラーが出て困っておりましたところこちらのブログを発見致しました。テレビの分解はさすがにした事がなかったので不安でしたが、手順が分かりやすくグリスアップにて直りました!ファンの音も静かになり、助かりました!ありがとうございました!
お役に立ててよかったです。
ワタクシのREGZAは、グリスアップしてから不具合も無く快調に動いています。
同じく長期間に渡って改善される事を願います!!