2021年末ごろに塗装ブースを作りました。
使用したシロッコファンなどは上記の記事で書いていますが、作って使った感想や、使用方法?を聞いてみたい。
と、ありがたいお言葉をいただきました。
そこで気付かせていただいたのですが、どうやって作ったかを記事にしても、実際に使った感想を書かないと完結していないな〜、と。
作った結果、全然ダメダメだったのかイマイチだったのか普通だったのか大満足なのか・・・。
それを今回、自己レビューという事で発表しようと思います!!
結論から言うと
作ってよかった!!
スペック?
「作ってみた」記事にてファンの型式などを詳しく書いていますが、一応、サラッと書いておきます。
使用したファンは
・Panasonic 天埋換気扇 FY-27BK7
です。
自作塗装ブースでは定番?っぽいですが、強弱の切り替えが必要ない。と思われる方は違う商品を選んだりしてるっぽいです。
また、このファンを購入しても強のみの配線で完了してる方も多いみたいですが、ワタクシから見ると「もったいない」です。
これは結果論です。
ワタクシも当初は面倒なので「強」のみでいいかな?と思っていたのですが、せっかく切り替えできるタイプなのだから「もったいない」との貧乏性が出て、切り替えスイッチを購入して取り付けました。
詳しくは後述しますが、このファンを購入される方は切り替えスイッチも同時に購入して配線することをオススメします。
で、ブースのサイズですが、
横幅は内側は約77センチ。
作業スペースとしての奥行きが約30センチ、高さは約55センチです。
これはファンの性能に合わせた大きさとかではなく、ブースを置くPCデスクと壁までやファンの設置を考えて最大限の大きさになるように作った次第です。
市販のブースは小さめ?が多く、作業スペースと塗装スペースを別々に確保するのが難しいワタクシの狭い部屋(ウォークインクローゼット内)なので、塗装ブースでプラモ作りもできるように大きめがいいと考えた結果でもあります。
ゆくゆくは同じファンを購入して、2基仕様にできるようにも考えて作りました。
では、ワタクシがこの作業スペース兼塗装ブースを、どのように使用してるかの紹介です!!
準備
筐体はMDFで作っています。
その為、水に弱いです。
塗料と水は違う言えば違いますが、MDFは水に浸かったまま(濡れたまま)の状態が続くと、ふにゃふにゃになります。
「木材」と言うより「めっちゃ硬い厚紙」って考えた方が合ってる気がします。
その為
このように、下に紙を敷いています。
これは掃除を楽にする意味合いもあります。
こういった紙の確保が難しい場合はコピー用紙でもいいと思いますし、今は
この紙。
一度は見た事はあるのではないでしょうか?
そう、Amazonで購入した時の緩衝材として入ってる紙です。
これを使えば省エネ?にもなります・・・(お金の節約の為だけどね・・・)
この紙ですが、ワタクシはエアブラシの圧と塗料の調整を見るときにも吹付用の紙として使用しています。
まぁ、元手はタダなので気軽に捨てれるし紙なので使い勝手もいいですね。
準備と言えるほどでもないですが、必ず紙は用意しています。
塗装ごとに新しい紙に入れ替えなども行っていません。
このベースの上に、もう一枚の紙を用意して、その紙を交換するようにしています。
ベースの紙は掃除した時か、あまりにも汚くなった時(MDFに影響が出そうな時)のみ交換です。
ゲートなどのゴミ処理
ガンプラに限らず、ランナーから切り出したパーツのゲート処理を行うと、細かいプラくずが出ますよね。
以前はゴミ箱の上で作業したり、100均のA4ファイルの上で作業してましたが、今はそのまま作業しています。
こんな感じです。
カッティングシートの下にもう一枚紙を敷いて、上部から出しておきます。
ゲートくずが出ました。
これをワタクシはティッシュを使って上部に掃いていきます。
ここに溜めて、作業が終わったらこぼさないように紙の中央に持ってきて、そのままゴミ箱へポイ。
紙は捨てずにゲートくずだけ捨ててます。
で、紙は再利用。
今までの作業より効率は上がりました。
ブース内ということで「汚れてもいい」「ゲートくずも、囲われた中で落としてるだけなので、床などの掃除に気を使う必要がない(飛んで行く時は多々ありますけど)ので、何も気にせずに作業に没頭できます。
床に落ちたゲートくずを踏んで「いでっ!!」ってのも防げます。
そして最大の利点は「パーツを無くしにくい」
枠内で作業しているので小さなパーツがどっか飛んで行っても、大抵の場合がブース内に着地しています。
これは安心感満載で本当に気にせずに作業ができてサクサクいきますね。
オープンスペースだと飛んでいったパーツを探すのに苦労しますからね〜。
リューター研磨
ワタクシ、リューターで作業するときもあります。
これはガンプラを作る時だけではなく、他のDIYで使ったりもします。
これは本体ではなくアタッチメントをつけて小型?になってる先端部分ですが、リューターって便利ですが、粉塵が舞います。
こんな感じでポンチを使って小さな丸状に切って使っています。
車で言うポリッシャー的に使えるのでは?と思って使っています。
まだまだ技術不足なので上手にはできないですが・・・
この研磨時の粉塵も、この塗装ブースで吸ってあげたらいいではないか?
と、思い
塗装フィルターとして使用している、100均ネコの爪研ぎの裏に100均レンジフィルターをつけました。
フィルターの上にフィルターなので吸引力は落ちるかもしれませんが、ファンが故障するよりはいいですよね。
このフィルターで粉塵をキャッチさせてます(多分)。
以前に写真に撮ったのですが、どこにあるのか不明なので掲載はないですが、リューターで研磨した後に、このフィルターをトントンとしたら、かなり細かい粉塵がポロポロと落ちてきたので効果ありと判断しました。
また、塗装時の吸引もですが、研磨時の吸引の調整ができるように
下側の仕切り版の位置を調整できるようにしています。
これは、吸引口の隙間の違いによる吸引効率を計算によって導き出すことができない素人DIYなので、調整できるように。と考えた結果でもあります。
場所によって吸引音が違うので、意外に面白かったりします〜。
また
爪研ぎフィルターの高さも変えたり、さらに吸引口の隙間を変えたりできるように1X4材を置いています。
こんな感じで、その作業の時々で邪魔にならないように移動させたり、後々に思い付いたバージョンアップができたらな〜って考えています。
あとは上部も
三段階に調整できるようにダボを使って支えるようにしています。
一番上にした時は全閉(下部のみで吸引)
最大の時は、爪研ぎフィルターがハマる隙間ができるようにしました。
全閉時は、極力下部のみで吸引できるように硬めの隙間テープを貼っています(効果の程は不明ですが)。
後で調整したいと思っても、ファンが大きく重く気軽に移動できないので、無い知恵を絞り出して(エアブラシで塗装なんて初めてですし)検証ができるような作りにしました。
エアブラシでの塗装時は吹き返しの塗料を上部から吸うために必要なスペースみたいです。
その結果が以下に繋がるのかな〜って思ったりもしました。
エアブラシ塗装
ようやく「塗装ブース」としての話です。
エアブラシを使って塗装するときは
左側に向かって吹き付けるようにしています。
右利きとの理由もありますが、ファンを中央ではなく左側に取り付けしているからです。
ちょっとでもファンに近い場所の方がいいのでは?との理由ですね。
左側にファンを取り付けした理由は、机背面のスペース的な事もありますが
この右側にも同じファンを取り付けできたらなーって理由もありますが、排気ダクトの関係で取り付けできないカモですね〜。
さて、フィルターがめっちゃ汚れています。
作ってから一度も交換していません。
最近、塗装時にスッゲー臭いが充満していたのはこれが原因かもしれません。
作った当初は「全然臭いしないぞ!!大成功だ!!」
ツールウォッシュって臭いがキツイって言われてるけど臭わないぞ?
実はそうでも無いのか?
って、容器の蓋を開け、おもっきり自爆したワタクシです・・・
話を戻して特に赤色。これはメタリックレッドなのでラメがさらに悪さをしている可能性大です。
そして、前述した上部のスペースが必要な話ですが・・・
爪研ぎフィルターの表面が塗料を吸ってる。
って理由もあるかもですが、案外と裏に取り付けしているレンジフィルターは汚れてないんですよね〜。
でも、ファンに取り付けしているフィルターはめっちゃ汚れてる。
って事は、上部から舞った塗料を吸ってる。って事になります。
ちなみに丈夫には爪研ぎフィルターはつけていません。
えっ?取り付けできるように作ってるのだから付けろよ!!って?
いやね・・・
塗装クリップ立てに使ってて、数が足りないんですよね〜
100均で買えよ!!ってね・・・
って事で、吹き返しの塗料がかなり多いって結果になるんでしょうね。
上部の隙間は大事です!!
次は下を全閉にして上部のみで吸うようにして検証しても面白いかもしれません。
で、フィルター交換しました。
マスキングテープを貼ったかのように、綺麗に型が残っています。
裏側を見ると表ほど染み込んで無いんだな〜。
フィルター裏の下部には塗料の粉が付いていたのでファン内を見ると、若干の粉が落ちていました。
これぐらいならファン自体も大丈夫そうだな。と思っていたのですが・・・
まずはこちらのフィルターを交換しました。
めっちゃでかく切ってしまっていますが・・・
使用したのはダイソーで購入したレンジフィルターです。
排気ダクトにもフィルターをつけているので、そちらも交換します。
最近は以前よりシンナー臭がきつくなっていたのはフィルターの汚れが原因だったのかな〜と思ったり。
で
新聞を敷いてます。
実は、一度交換しようとダクトを抜いたのですが・・・
えらいこっちゃ!!
ってぐらいに塗料がこびりついてて、周りが粉まみれになりそうだったので、時間があるときにゆっくりしないと大惨事になるな〜って事で・・・
びっくりしましたね。
ファン前のフィルターでそれなりに防げてると思ったのですが、すっごい事になってました〜。
シンナー臭も、もしかするとフィルターを通り抜けることができずに、ダクト出口の隙間から漏れ出てたのかもしれません。
ホースバンドも付けていないですし。
裏側です。
ファン前よりびっしりついています。
ファンの効果を実感できていいのですが、ここじゃなくてファン前のフィルターで防ぎたいですね〜。
3重4重にするかな〜。でも排気効率が悪くなるのもな〜。って思案中です。
新しいフィルターに付け替えました〜。
これでシンナー臭ともオサラバか?
塗装後
塗装後も塗装ブースのファンは動かしたままにしています。
これが、強弱切り替えがついてるファンだったら配線をオススメする理由です。
塗装後のパーツも塗料の臭いが結構するものなのですよね〜。
本格的な塗装は初めてだったので「塗った後のパーツもくっさいな〜」ってビックリしました。
洗ったエアブラシとかも、そこそこ臭いがします。
そこで、ブースの中に置いて弱で回しっぱなしにしたらいいんじゃね?
換気扇も24時間使用の場合は・・・みたいな事を取説に書いてあったので、連続使用も問題なし。
って事で、こんな感じで置いて換気扇を回しています。
フィルターが汚れる前は、これで十分臭いを吸ってくれて快適でした。
消臭剤も併せて置いています。
その下にあるのは、ダイソーで購入した廃油入れです。
料理の油を入れておく缶ですね。
密閉性は無いですが、画像のように消臭剤を重りがわりにしたら、ほぼ臭ってきません。
最近は、エアブラシをツールウォッシュを入れたエアブラシで吹き付けて、じゃーって洗い流して、そのまま廃油入れにじゃーっと。
拭き取りに使ったティッシュも廃油入れの中へポイ。
これで捨てたツールウォッシュなどもティッシュに染み込んで、液体が残ることもありません。
塗料皿にちょっと残った塗料なども、気にせずじゃーって洗い流してます。
ティッシュの節約にもつながりました。
で、蓋して消臭剤の重りを乗せて完了。
臭いが漏れるかな〜って、缶の近くでクンクンしてみましたがワタクシは気にならない程度(臭わなかった)でした。
まぁ、塗装後だったので鼻が慣れてたのかもですが・・・
しか〜し、蓋を開けるのはダメです!!
初め、そろそろ揮発して臭いも無くなったかな〜って、顔を超接近させて蓋を開けたのですが・・・
「ぎゃー!!」
でした・・・
鼻が潰れる〜!!
思いっきりツールウォッシュの臭いを吸ってしまって・・・
って事で廃油入れの絶大な効果を、身を持って証明できた次第です。
ゴミの日当日に、蓋開けてティッシュをビニール袋にポイッとしてギュッと縛ってポイッです。
しかし、臭いをもっとブース内に閉じ込めることができないか?って考えて
こんな感じで、ビニールハウス用のビニールを使ってカーテンを取り付けました。
100均でも透明のテーブルクロスが売っていますが気温に敏感で、寒い時はカッチカチ(割れます)・暑い時はフッニャフニャになるのでオススメできないです。
塗装時にも透明なので、吹き返し防止にもなるしイイよね〜
って思ってたのですが、思いのほか照明の屈折でくすんで見にくかったのです・・・
塗装後のみで考えるとホコリ防止にもなるし、臭い防止にもなるのでいいのですが・・・
で、バージョンアップ?です。
バージョンアップ
バージョンアップと言えるほどでは無いですが、ダイソーで購入した商品がこちらです。
消耗品ばかりです・・・
排気ダクトのバージョンアップも同時に行いました。
アルミ製の排気ダクトを使っているのですが、切り口が切りっぱなしでフィルターが引っかかるんです。
それに、手を切りそうになります。
入れにくいのです。
塩ビパイプ用のテープだったかな?と、アルミテープを使って覆いました。
思えば塩ビパイプ用の接着剤も余っていたな?
タミヤのセメントと同じで溶かして接着する強力タイプって感じだったので、ランナーパテを作るときにでも試してみるかな?
塩ビパイプ用のテープの粘着力はすごいけど、これだけだとフィルターがくっつくしガラリにも入れにくい。
塗装ブースを作るときに余っていたアルミテープを貼ればスルッと入るんじゃね?って事で貼り付けました。
結果は上々!!
手を切る危険も無くなったし、スルッと入ってくれました〜。
100均で購入した針金で気休め程度に縛って完了。
ガラリにもダクト固定の爪があるのですが、そこに入れると外すときに困るはずなので奥までは差し込んでいません。
しかし、針金で固定するのも窓サッシが近くてやりにくかったです。
素直にホースバンド買うか・・・でも、高いんだよね〜地味に。
後は、ビーニールハウス用のビニールに代わる商品をして硬質カードケースを購入。
プラ板を探してたのですが見つからずに代用と思って購入したのですが、これは大当たり!!
カードケースなので2重になってます。ここをカットして1つで2枚!!
ビニールみたいに、ふにゃふにゃでも無いしプラ板みたいに硬く無いし、いい感じの柔らかさです。
プラ板だとエッジで怪我するかもな〜って考えてたので、代用どころか本命になりました!!
透明度も抜群!!
いや〜、全く違う!!
文字が読める!!
収納する場所は必要ですが、薄いのでどっかの隙間に入れ込めばOK!!
塗装後もウエットティッシュで拭き取ればいいし、汚れてきたら200円です。お手軽に交換できます。
いや〜。
これは久々に会心のチョイスでした。
廃油缶もいい買い物した〜って思いましたけどね〜。
これで吹き返しもあまり気にしなくていいし、手元も見やすい。
横幅が広いので3枚使ってますが、磁石で挟み込んでるだけなので、真ん中だけちょっと上にずらしたり1枚だけ取り外したりと応用も効きます。
自画自賛!!
最後はダイソーの商品紹介みたいになってしまいましたが、こんな感じで作業しています〜。
ワタクシが作った塗装ブースの疑問点があれば、お気軽に連絡くださいませ〜
ただし、初めての塗装ブースで自作なので市販の塗装ブースとの比較を聞かれても分かりません。
ファンの音の大きさや吸い込み具合は「自作してみた」の方で紹介していますので、よろしければ〜
ではでは・・・
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