
前回はMIDIキーボードの鍵盤を使えるように設定しました。
今回はMIDIキーボードに装備されてるフェーダーやノブが使用できるように設定していきます。
ただ、この「HUI」を使用した場合はキーボードの種類にもよるかとおもいますが「カスタマイズ」は難しいかと思います。
HUIとは?
HUIって何だ?
ワタクシは全く知りませんでしたが、色々と調べていくうちに少し分かってきました。
HUI→元はマッキー社が製造販売してたフィジカルコントローラー(DAW上で操作するための物理機械)
商品名だったみたいです。
その時に開発されたDAWとフィジカルコントローラーを通信するためのプロトコルが、DAWとフィジカルコントローラーを繋いで使用するための標準規格みたいな感じのプロトコル名として「HUI」と今は呼ばれてるっぽいです。
ノベーションのMIDIキーボードはAbletonLive用と言って良いほどに特化してます。
他のDAWでもUSBで接続するだけで全ての機能が使用できたりします。
全てのMIDIキーボードに対応できたら良いですが、そんなのは無理です。
そこで使用されるのが「HUIプロトコル」です(たぶん・・・)。
DAWに対応MIDIキーボード
↓
専用ドライバを使用して機器を選択すると一発で設定完了
(DAW付属インストゥルメンタルやプラグインも操作可能)
HUI対応MIDIキーボード
↓
ほとんどのDAWで設定が可能だが「HUI」の制御で操作できる範囲のみ
(DAW付属インストゥルメンタルの操作などは難しい)
って感じっぽいです。
市販されてるMIDIキーボードの多くがHUIに対応してるっぽいですが、古い機種などには搭載されてなかったりします。(ワタクシのimpulseも当初はそうだったみたいです)
ワタクシのキーボードで話をすると、発売当初は「HUIプロトコル」での通信は不可だったみたいで「AutoMAP」と言うソフト?プラグイン?を使用してキーボードのフェーダーなのどアサインを行ってたみたいです。
その「AutoMAP」も既に開発サポートが終了してるみたいです。
しかし、ノベーションがimpulseのファームウェアの更新を行いバージョンアップされる事で「HUI」に対応。
晴れてHUI対応MIDIキーボードに進化した訳です!!
では「HUI」に対応してないMIDIキーボード(フィジカルコントローラー)は使用できないのか?
と言うと、使用できます。
MIDI信号を送ってる訳なので、そのMIDI信号を受けて操作できます。
それをカスタマイズして使用する為に「コントロールサーフェイス」にフィジカルコントローラーを登録します(別記事で書きます)。
ここでワタクシが設定できない!!
と悩んだ事案が
フィジカルコントローラー一体型MIDIキーボード
としての認識が無かった訳で・・・
例え一体型でも、DAW上でプリセットされたキーボードの設定データが無ければ
キーボードとコントローラー部は別物
と認識しないとダメだった感じです。
「HUI」を使用すると「汎用プリセット」としてコントローラー部は使用可能となりますが、そんな事を知らなかったワタクシは「キーボード設定したのにノブとか全く動かないじゃん!!」って嘆いてました・・・
今では無事に?使用する事ができてますが・・・
前置きが長くなりましたが「HUI」を使用した場合と「コントロールサーフェイス」として新規登録した場合とで別々の操作が可能になります。その為に書きました・・・
って事で「HUI」を使った設定方法です!!
Mackieを選択する
少し飛ばします・・・
Sutdio one → オプション → 外部デバイス → 追加
これで下の画面が出てきます。

ワタクシの持ってるMIDIキーボードはのノベーションのimpulseで該当する商品名がありません。
その為「新規コントロールサーフェイス」で登録したいところですが(追加で登録しますが)今回は「HUI」を使用するために
Mackie → HUI
として機器を選択します。

右側に選択した機器としてメーカー名とデバイス名が出てきました。
これが先に述べた「元は商品だった」事で、このアイテムを選択する必要が有る。
って事に繋がります。
ただ、これもDAWによって違ってくるので確認が必要です。
送信元と受信元の設定が必要です。


矢印をクリックすると色々と出てきます。
MIDIキーボードを設定したときは「impulse」を使用しましたが今回は
・受信元 → MIDIIN3
・送信元 → MIDIOUT2
これを使用します。
これはキーボードやOSによって違ってくる可能性があります。
ワタクシの場合はノベーションのHPに「HUIで設定する方法」が書いてありました。
恐らく、この入出力がHUIプロトコルを使用してるのだと思います。

これで完了です・・・
何をどうすれば良いかわかってたら簡単で瞬殺ですね・・・
実験
設定が上手くできてるか動作確認です。
適当にトラックを増やしてフェーダーとノブが動くかチェックしました。
バッチリ動いてます!!
これで簡易設定完了です!!
なぜ簡易なのか?
HUIの欠点?
これはワタクシの意見です。
なにかカスタマイズの変更が有るかもしれませんが・・・
「HUI」は標準規格みたいなプロトコルですが、あくまでもマッキー社の商品の「HUI」としてフィジカルコントローラーを操作してるだけです。
その為に
HUIで設定されてるノブなどはカスタム不可
疑惑です。
考えたら「HUI」って商品の為のアサインなので当然と言えば当然ですね。
プログラム自体を書き換えてあげたら可能だと思いますが、そんな事ワタクシには出来ません。また、出来たとしても面倒だと思います。
これは「impulse」での話ですが、フェーダーは基本的に動きます。ノブも動きます。
ノブに関しては切り替えが可能で、キーボード側で切り替えを行うと
PAN → Send A → Send B・・・
と変更可能です。
が、その割り当てで固定されて変更ができません。
これは「HUI」のプロトコルを使用して「HUI機器」として使用してるからだと思います。
本来の「HUI」の機器が、そういった商品なんだと思います。
その為か、impulseのフェーダーの9番は「マスター」と印字されてますが、DAW上でMIXされてるトラックのマスターボリュームの操作が出来ません。
別途アサインが必要ですが「HUI」としてアサイン不可でした。
元の「HUI機器」には8個のフェーダーしか搭載されてなく9番目のフェーダーが物理的に存在しないのかもしれません。そう考えると納得です。
それと考えられるのは、プリセットされたコントロールデータはカスタム不可かも知れない。です。
他のキーボードでもプリセットデータを使用してる場合は自由にカスタム出来ない可能性があります。
では、どうする?
ここで「新規コントロールサーフェイス」の登場です!!
新規で自由にカスタム可能なフィジカルコントローラーとしてDAWに認識させて、一つ一つアサインする事によって自分専用のコントローラーが出来上がると言う訳ですね!!
ただ、HUIの制御は大元のコントロールとして優秀です。
再生ボタンや録音ボタンも機能します!!
設定しておくに越したことは有りません。
また、「カスタムアサイン」も万能ではありません。
その為に「HUI」としてコントローラーを操作するのと同時にカスタムアサインを使用する二刀流でいこうと思ってます。
これは、使用するキーボードの機能にもよるかと思うので、全ての方に当てはまる訳では無いと思いますが・・・
次回は
自由にカスタムするコントロールサーフェイスを作る
みたいな名前で記事を書こうと思います!!
ではでは・・・
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